「南部鉄器」は、約400年の歴史を誇る、岩手・盛岡の伝統工芸品です。長く親しまれ、愛され続けてきたこの鉄器は、保温性に優れ、陶器や磁器に比べて格段に割れにくいという特長はもちろん、鋳肌独特の質感、風合いから生まれる、他の素材では表現できない温かみと、心安らぐ美しさを持っています。
その「南部鉄器」のティーポットが、海外、特に日本文化に対する造詣が深く、お茶好きなヨーロッパの人々の間で人気を博しているという事実は、日本ではあまり知られていませんでした。フランスでは、30年以上も前から多くのお茶専門店の店頭で販売されている他、このポットで紅茶を提供しているサロン・ド・テも各地で見られます。
フランスをはじめとする欧州各国で人気の「南部鉄器」ティーポットの特長は、黒、紺色をはじめとするシックな色合いと伝統的な趣を残したフォルムにありました。
ティーポット用に美しく彩色されたこの鉄器は、着色技法に特徴があり、主にヨーロッパや北米に向けて輸出されていたため、長い間、日本国内で紹介されることがなかったのです。
日本では手に入れることのできなかったティーポットの数々。日本の多くの方々にもこの美しい茶器を紹介したいという願いを製造元に受け止めてもらい、2003年より特別に、私どもが日本国内の製品の企画、プロデュースを行いながら、ご紹介をしております。
私たち日本人に馴染みの深い、伝統的な「黒色の南部鉄器」も魅力的ですが、美しい色と洗練されたデザインのティーポットは、和洋問わずコーディネートできる優れた茶器であり、オブジェでもあります。
整ったキメの鋳肌と美しい発色。それが、アンシャンテ・ジャポンの南部鉄器カラーポットです。暮らしの中に彩りを与え、使い込むほどに味わいを増す独特の質感、いつまでも変わらない美しさは、現代の生活によく溶け込み、使うほどに愛着が湧くことでしょう。
南部鉄器カラーポットは、お茶を愛する専門家として、特別に日本での企画プロデュース及び販売を許された、アンシャンテ・ジャポンのオリジナル商品です。